• "浄水池"(/)
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  1. 仙台市議会 2007-10-19
    公営企業委員会 本文 2007-10-19


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※会議の概要 ◯委員長  ただいまから、公営企業委員会を開会いたします。  本日は、福島かずえ委員より欠席の届け出がございましたので、御報告申し上げます。  本日の日程は、お手元に配付のプリントのとおりであります。  なお、委員会終了後、引き続き協議会を開催し、委員会審査事項以外の所管事項について当局からの報告及び質問等を願いますので、よろしくお願いいたします。              《閉会中継続審査について》 2: ◯委員長  それでは、これより審査に入ります。  審査事項は「仙台市水道の水質管理について」及び「ガス事業におけるマッピングシステムについて」でありますが、今回は「仙台市水道の水質管理について」を審査し、次回の委員会で「ガス事業におけるマッピングシステムについて」を審査したいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  それでは、「仙台市水道の水質管理について」水道局より説明を願います。 3: ◯水道事業管理者  水道局では、安全で良質な水道水をお届けするため、的確な水質管理に取り組んでいるところでございます。本日は、日ごろ市民の皆様にお届けしております水道水水質管理について、資料1、仙台市水道の水質管理についてをもとに御説明いたします。また、実際に水道水ミネラルウォーターを味わい評価するきき水も行いたいと存じますので、よろしくお願いいたします。  それでは、水質検査課長から御説明を申し上げますので、よろしくお聞き取りのほどをお願いいたします。 4: ◯水質検査課長  それでは、最初にきき水の進め方について御説明いたします。まず、初めに4種類の水の載りましたお盆を職員が委員の皆様のお手元にお届けいたしますのでよろしくお願いいたします。これらの水には1番から4番までの番号が表示されております。評価の方法でございますが、1番から順番に味わっていただきまして、その味がおいしければ「おいしい」という欄に丸を、普通であれば「ふつう」ということで書いていただきたいと思います。その際に、御提出用とお控え用がございますので、両方へ御記入ください。見本を今示しますが、このような形で書いていただければと思います。上、下同じに書いていただきたいと思います。後ほど、記入が終わって回収のときに、職員が控えの方を委員の皆様にお渡ししますのでよろしくお願いいたします。  それから、お盆と記入用紙の回収でございますが、職員がきき水終了後席にお伺いいたしますのでそのままお待ちいただきたいと思います。結果の報告につきましては、資料1仙台市水道の水質管理についての説明が終了した後に御報告申し上げます。  それでは、これからきき水を開始したいと思います。大変恐縮ですが、委員の皆様のお手元にお盆を置くスペースをとっていただければと思います。                 〔きき水の実施〕 5: ◯水質検査課長  それでは、お盆と記入用紙を回収させていただきたいと思います。なお、記入用紙提出用と控えと同じように書いていただいたか確認をよろしくお願いいたします。                〔記入用紙の回収〕 6: ◯水質検査課長  御協力ありがとうございました。今、先生方のところにお渡ししました資料に、今回使用しました4種類の水の中身が書かれております。後できき水判定結果とあわせて詳しく御説明しましけれども、1番が市役所直結水道水でございます。2番が市役所直結水残留塩素を除去した後の水でございます。3番目がミネラルウォーターで硬度の低い国産のものでございます。4番目が外国産のミネラルウォーターで硬度が高いものとなってございます。中身については、後で詳しく御説明いたします。  それでは、資料1に基づきまして、仙台市水道の水質管理について御説明申し上げます。
     資料1をごらんいただきたいと思います。仙台市水道局では、安全な水道水を市民に供給するために原水──原水と言いますのは浄水場で処理する前の水ということでございます。原水から蛇口までの水質監視水質検査を行っております。水質監視水質計器で濁度、pHを連続監視することにより、各家庭の適正な水質状況を把握することを目的としております。また、水質検査では、仙台市水道局水質検査計画に基づきまして、水質基準項目等の検査を行うことで、水道水の安全を確認しております。  それでは、続きまして、原水から蛇口までの水質管理につきまして、その過程ごとに説明してまいりたいと思います。まず、原水の水質管理でございます。原水の水質は直接浄水処理に影響するため、その変動を常に把握する必要がございます。そのため水質計器による監視を行うとともに、定期的に水質検査行い変化を把握しております。また、水質事故を未然に防ぐために浄水場取水箇所油汚染事故対策としまして、油膜監視装置を、また毒物混入対策としましては、魚類監視装置を設置し、常に監視を行っております。  お手元の図1でございますが、これが魚類監視装置の全形でございます。図2は魚類監視装置の飼育槽で飼育されているタナゴの写真を載せてございます。なお、魚類監視装置には、下の注にも示しましたように監視水槽内に取り付けましたセンサーによりタナゴの活動時に起きる電位差を検出する装置でございまして、この活動量があらかじめ設定された値を超えたときに警報が鳴る仕組みになってございます。  続いて、浄水場における水質管理について御説明いたします。2ページをごらんください。浄水場におきましては、浄水過程の水質を管理する目的で沈殿池ろ過池浄水池(配水池)に濁度計、pH計、残留塩素計を設置しているほか、浄水処理に関連する項目の水質試験を行っており、その測定結果を浄水処理に反映しております。また、浄水場では、凝集薬品を使いまして沈殿池及びろ過池濁り等を除去しておりますが、特に病原性原虫クリプトスポリジウム対策としまして、ろ過池での濁度管理に留意しております。さらに安全で質の高い水道水を供給するため、水温の影響を受けやすい夏場におきましては、残留塩素濃度についても夏期──これは5月から11月ですけれども、残塩濃度を0.8から0.9ppm、それから冬期──12月から4月におきましては、0.7から0.9ppmに分けて目標値を設定しているほか、pHにつきましても7.5程度に管理しております。図3には、茂庭浄水所におけます原水から配水までの処理過程ごと検水設備を示しております。また、図4には、水質測定器を示しております。  続いて、送配水における水質管理について御説明いたします。送配水水質管理は衛生的で安全かつ清浄につくられた浄水の水質を配水管の末端まで、常に良好な状況に保つことを目的としていることから、配水系統ごとの11カ所に水質自動監視装置を設置しまして、水温、残留塩素、色度、濁度、pH等を連続監視しております。図5には、水質自動監視装置の全景を示しております。図6には、その中に入っております水質測定器を示してございます。  続きまして、最後に蛇口における水質管理について御説明いたします。3ページをごらんください。お客様が直接お飲みになる蛇口におきましては、市内38カ所で毎日、色、濁り、消毒の残留効果の検査を行っております。また、市内28カ所で毎月水質検査計画に定められた水質基準項目の検査を行っているのに加えまして、年4回、6月、9月、12月、3月でございますが、水道法に定められた50項目の水質基準項目検査──いわゆる全項目検査を実施してございます。水質検査の結果は、すべての項目とも水質基準に適合しておりまして水道水として良質で安全であることを確認しております。  次に、水質検査に係る精度管理について御説明いたします。水道局では、精度の高い検査を行っておりますが、平成18年11月に、日本水道協会から優良試験所の証明である水道GLPの認定を取得いたしました。今後も計画的に老朽機器の更新を行うほか、新たに設定が予定されます水質基準項目に対応した検査機器を導入することなどで、高い分析精度の確保に努めてまいりたいと考えております。  以上述べましたように、水道局では、原水から蛇口までの水質管理を行っておりますので、今後も安心して水道水をお飲みいただきたいと考えております。水道水の味には水温と残留塩素が重要な要素となりますので、ミネラルウォーターを飲むのと同じように冷やすことや、煮沸しまして塩素を除去することによりさらにおいしく飲んでいただけます。おいしい水道水を飲んでいただく方法につきましては、仙台市水道局のホームページや広報誌H2O市政出前講座の「水道水をおいしく飲むコツ」及び水道モニターの方々を通して今後も積極的にPRしていきたいと考えております。また、安全な水道水をより良質な状態で飲んでいただくため、中高層建築物における受水槽給水方式を新鮮な水を供給できる直結給水方式にかえていくことを推進し、さらに受水槽設置者に対しましても、水質管理に関する助言や指導を積極的に行い、蛇口回帰に向けて取り組んでまいりたいと考えております。  以上、仙台市水道の水質管理について御説明申し上げました。  引き続きまして、先ほど実施しましたきき水の結果が今出てまいりましたので、ただいまから報告させていただきたいと思います。まず、皆さんのお手元のきき水の結果をごらんください。今回の結果、ごらんいただくとおわかりのように先ほどもお話ししましたが、1番が市役所水道水でございます。2番が塩素を飛ばした水ということで、3番が国産のミネラルウォーター、4番が外国産のミネラルウォーターということでございます。先ほどお渡ししたグラフですけれども、これは昭和60年4月に厚生労働省のおいしい水研究科から出されましたおいしい水の要件を右側に載せてございまして、その最大値といいますか一番右側の数字をグラフ上の一番上に来るようにしてございます。したがいまして、市役所直結水ですと残留塩素は0.4までということですが、実際は0.7あるということで、2番の煮沸しますと塩素がなくなるということでございます。それから、ナンバー4のミネラルウォーターBの方ですけれども、これは硬度とか蒸発残留物が高くてミネラル分が非常に多いものという見方をしていただければと思います。きき水の集計結果をごらんいただくとおわかりのように、今回は水道水水道水を煮沸したものとミネラルウォーターのA、国産の硬度の低いものがそれほど違わない結果になりました。ミネラルウォーターBにつきましては、硬度が高いために普通とかまずいと評価された方もいらしたかなと。これは嗜好の問題ですので、何とも言えないと思います。ただ、水道水を煮沸して今回のように冷やして飲んでいただければ、ミネラルウォーター並に飲んでいただけるということが今回の結果から言えると思います。  以上、きき水の結果及び資料1仙台市水道の水質管理について御説明いたしました。 7: ◯委員長  ただいまの説明を含めて、本件について質問はございませんか。 8: ◯笠原哲委員  きき水、ありがとうございました。私は、1番の方はまずいっていうところに付けたんですけれども、これは確かに好みもありますんで一概には言えない部分もあると思いますけれども、まず、このきき水やり方について、ローマ時代から毒殺するのには飲ませるのが一番いいと。このように言われていまして、私たちにはどの水を持ってきたのか全然見えないようにコップに入れられて持ってきてます。これは非常に危険なやり方ですので今後やめていただきたいと思います。皆さんを信用しないわけではありませんけれども、信頼というものは裏切られることもあるということを前提に物事は考えていかなくてはならない、このように思います。したがって、出す水はポットに入れて同じものをきちっとしてもらわないと困りますので今後気をつけていただきたいと思います。  関連して、水道水水質管理について御存じのとおり仙台市は七北田ダム大倉ダム七ケ宿ダム、それから川からとっているものもある。今はないですか。あと宮床ですか。この四つのダム、釜房があったね。ですから五つのダムからとってきているわけですよね。きょう飲んだ水はどこの水かわかりませんけれども、多分、原水という部分での安全という問題もあるでしょうし、先ほど言っていた浄水場にかける管の前の取水口のところでとったというような意味合いがありましたけれども、このように世の中非常に物騒でございますので、当然危機管理というものもやっていらっしゃるとこのように思いますし、浄水場そのものもかなり危機管理を重点に置いて、警備も含めて厳しくしているはずです。いろんな事件のときにね。ただ、じゃあ、現在の水質管理の体制でそういったものが完全に除去できるものが私たちに提供されるものなのかどうかは常に市民が不安に思うところです。毒物というものが水の中に入れられてどのように検知されてどのような段階でストップされて私たち消費者のところに来るときには安全な水となってくるのか。この辺の現在の流れについて教えてください。それで遺漏がないのかも含めてお願いします。 9: ◯水質検査課長  先ほどお話ししましたように原水につきましては、魚類監視装置とかで監視してございまして、センサーが作動しますと自動的にそのときの水がとれる仕組みになってございます。その水を水質検査課の方に持ち込みまして、検査をするという流れになってございます。あと、水源とかの監視につきましても、各浄水場カメラとかを使いましてやってございますし、ダム事務所からの情報も得ておりますので、そのような管理もしております。また浄水場の中では、浄水場の原水と浄水で金魚などを飼いまして、毒物の管理をしてございます。そういうことで水源から浄水までやってございます。 10: ◯笠原哲委員  事前に通告はしてませんから準備がなかったのかと思いますけれども、当然、危機管理という問題は常に考えなくてはならない、危機管理監まで置いて危機管理しているわけですけどね。今の御説明では、瞬時にとまるのかどうなのかという説明がないですね。水は物すごい勢いで通っているわけでしょ。当然浄水も物すごい勢いでやっていると思うんですが、どの段階でどのような毒物が入れられるかによって各段階で当然危機管理がなされていなければと思うんですよ。魚が異常を感じたときに瞬時にとまるのかどうか。家庭に流れる心配はないのかどうなのかということも含めてお聞かせ願いたい。それから、今、ちょっと言いましたけれども、浄水場危機管理対策について常にやっていると思いますが、そういうおそれが現在の時点では通常の段階ではありえないのか。要するに他人が入っていけるような状態に絶対になってないのか。その辺も含めてお聞かせ願います。 11: ◯水質検査課長  毒物が入りました場合につきましては、先ほど述べたような水質検査は行いますけれども、タナゴとかが死んでしまったということであれば取水を停止することにしてございます。 12: ◯水道局田元次長  浄水場危機管理でございますが、基本的には侵入者防止ということで柵、フェンス、それから赤外線カメラですとか、もちろん浄水場はほとんど有人になってございますので、有人による監視あるいは監視カメラ。それから浄水場につきましては、さらに警備保障会社の巡回ですとか、そういったことで侵入者防止を考えております。なかなか武力行使に対するテロとか、そういったものまでは想定し得ないのが現状でございます。 13: ◯笠原哲委員  以前の事件があったときにそういった体制は築いていただいたんだと思いますけれども、いつどのようなことが起こるかわからないということですので、緊張感を失わないでやっていただきたいと思います。それから、水の最後の段階で、私たちの家庭における先ほどきき水なんかもやりましたけれども、できればミネラルウォーターなどを飲まないで、仙台市水道局の水を飲んでほしいというのがこの蛇口回帰という意味だと思いますけれども、この蛇口回帰に向けての何かの方策は、ただ安全だというのではなくて、おいしくて今のミネラルウォーターを買っている人たち考え方はより安心だという考え方で飲んでいるのか、お客様の意思、現代の最近のお客様は昔よりもミネラルウォーター、ペットボトルに入ったものを飲んでいますので、私たちもコンビニ行って暑いときなんかミネラルウォーター飲んでますよね。家庭の水でだめなのかといえば、そんなことはないと思うんですが、その辺の蛇口回帰に向けての方策については、水質管理に助言や指導を徹底的に行うだけではどうにもならない話だと思うんですが、この辺の考え方は、どうなんでしょうかね。水道の消費量も減っていることでございますので。 14: ◯給水装置課長  今、委員から御質問ありました蛇口回帰、この言葉は、東京の石原知事蛇口回帰と非常にPRしている言葉でございます。今御説明しましたように浄水場でせっかくおいしい水をつくっても蛇口でまずくなってはまずいわけでございます。したがいまして、前にも委員の方には御紹介しましたけれども、18年度より直結給水をさらに拡大しまして、10階までのものを15階までにして、受水槽をつくらないでということで広げてまいりまして、18年度は広げた分だけでも23件ほどございました。今年度は4月から9月まで、6カ月ですけれども、さらに20件を超えた申し込みが来ております。なお、いろいろ新聞とかに報道されております、学校で少子化と休みが多くて滞留している時間があるということで、飲み水だけを直結給水、要するに子供たちが蛇口に口をつけて昔みたいに飲むようにしようということで、横浜とか東京でモデル的に始めています。うちの方も教育局と打合せはいろいろしているんですけれども、まだそこまでは行かないですね。いろいろ委員の御意見もございますので、仙台としても直結給水化、できるだけ受水槽とかを通さない方向でいろいろ検討してまいりたいと考えております。 15: ◯委員長  ほかにございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 16: ◯委員長  なければ、これをもって委員会を閉会いたします。...